食と農・流通(小売・外食)における新型コロナウイルス対策 懸賞論文・提言 審査結果発表

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※一部、お名前の記載に間違いがあり、7/1に修正させて頂きました。誠に申し訳ございませんでした。

■御礼

 まず、本企画の趣旨にご賛同をいただき、ご応募いただきました皆様、後援していただきました各社様、告知にご協力をいただきました皆様に深く御礼を申し上げます。

 現在、新型コロナウイルス感染症の拡大は、緊急事態宣言も解除され、やや落ち着きを取り戻しつつあるようにも見えますが、まだまだ予断を許さない状況にあります。ワクチンの開発と普及には、もうしばらく時間がかかると想定されるため、感染拡大の第二波も警戒しなければなりません。

 こういった状況の中、多くのご応募をいただき、様々な議論、アイデア、提言を集めることができました。既に実践されている方からの報告も多く、本企画の「コロナ禍に対し、食と農の分野で経済的に対抗する叡智を集める」という目的は、皆様のおかげで達することができたと思っております。重ねて、御礼を申し上げます。

 この叡智の電子書籍としての発行も予定通り、進めて参りますので、ご投稿いただきました皆様には掲載可否なども含めて、改めてご連絡を申し上げます。引き続き、何卒宜しくお願い致します。

■審査のプロセスにつきまして

 皆様の論文、提言、アイデアにつきまして、それを審査するということ自体が非常に心苦しいものでした。しかし、懸賞論文で実施した以上、必ず賞典対象を選出しなければなりません。そこで、苦渋の選択ながら、ご投稿いただきました論文、提言・アイデアにつきまして、以下の基準で審査をさせていただきました。

審査基準:新規性、実現性、独創性、説得力、論理性、表現力

 また、審査は、流通経済研究所の所内審査員4名、外部のシンクタンクの審査員1名の5名で実施し、最優秀賞、優秀賞、審査員特別賞、佳作の選出を行いました。協賛企業賞は、各協賛企業が選出を行いました。

 審査を実施している過程で、複数の審査員から、「審査員特別賞を作りたい」と要望があり、今回、審査員特別賞を2件選出いたしました。賞金は佳作に準ずるものの、表彰盾を進呈させていただきたいと思います。なお、佳作は評価点が同一であった作品が複数ありましたので、当初の予算の予定数よりも多く選出しています(総額100万円→103万円まで)。当然、弊所プロパー職員の投稿は審査対象外となっています。

■賞金・賞品等につきまして

 佳作以上の皆様に、懸賞に加え、表彰状を進呈したします。そのほか、協賛企業賞、審査員特別賞の受賞者、優秀賞、最優秀賞の受賞者には表彰盾を進呈いたします。ご投稿が共著の場合は、表彰状と表彰盾につきましては、共著者の人数分、ご用意をさせていただきます。

最優秀賞:賞金20万円+表彰盾+表彰状

優秀賞:賞金10万円+表彰盾+表彰状

審査員特別賞:賞金1万円+表彰盾+表彰状

日本食農連携機構賞:賞金5万円+表彰盾+表彰状

サントリーフラワーズ賞:賞金10万円+表彰盾+表彰状

藤田農園賞:賞金1万円+藤田農園特選農産物+表彰盾+表彰状

佳作:賞品(各種ギフト券などの金券等)1万円分+表彰状

■審査結果について

 今回、実務家や大学教員といった食と農に関わるプロの方から、学生さんに至るまで多くの方にご投稿をいただきました。審査としては、コロナ対策という趣旨から、調査や分析、あるいは実際に対策を実施した上でのご報告など、実践をともなったご投稿について全体的に高く評価される傾向にありました。実際の審査においても、最優秀賞~審査員特別賞まで、非常に僅差であったことを申し添えます。

 最優秀賞を受賞された外海さんたちのご投稿は調査を実施したうえで、独創性のある新しい提案をしていること、それを分かりやすく伝えることができている点が高く評価されました。学生らしい、むしろ学生だからこそ出せるアイデアが非常に新鮮でした。

 優秀賞の今永氏らの論文は、来客激減に悩む観光地における新しいサービスの実践と、その効果について検証するものであり、実践を伴うこと、それをしっかりと検証していることが高く評価されました。

 同じく優秀賞の志川氏の論文は、シナリオを設定し主張していくというスタイルに他にはない独自性があり、非常に読者の興味を掻き立てる点、そして物流に関する提言を行っている点が高く評価されました。

 そして優秀賞の小野氏のご投稿は、実際に農業に携わるご自身のお取り組みを交え、これからの新しい農業と都市の関わり方を提案している点が高く評価されました。

 審査員特別賞の鈴木氏は、百貨店という切り口が他にはなく、斬新であった点と、地域と百貨店の関係について、アフターコロナを見越して提案している点が高く評価されました。

 審査員特別賞の中見氏らの論文は、アフターコロナ時代も見越したうえで、事例分析を通じて健康経営というコンセプトを学術的な見地から提唱している点が高く評価されました。

協賛企業賞:

日本食農連携機構様のコメント

 非常に面白いご投稿が多く、非常に悩んだのですが、我々のこれからのビジョンを考えたとき、最も親和性が高い、共感できる作品が仲野さんのご投稿でした。

藤田農園様のコメント:

 池田さんの作品は、コロナ禍、アフターコロナの時代に大事なものであろう「感謝の心」の指摘、また、それをうまく経済活動の中で表現する仕組みの提言だと思います。前向きな姿勢に好感が持てます。佐々木さんの作品は、視点、切り口が非常に面白かったです。いずれも、学生の新鮮なアイデアに作り手として元気とエネルギーをいただきました。そのため、今回、藤田農園賞は2件選出させて頂きました。

サントリーフラワーズ様のコメント:

 都竹さんたちの作品は、ブライダルブーケ専用のEコマースというアイデアとこれを通じた、花のある新しいコミュニケーション手法の開発としてユニークネスを感じました。コロナ後も有効に活かせる内容だと思います。

※こちら、大変恐縮ではございますが、審査結果に関するお問い合わせはお受けできませんので、悪しからずご了承ください。